藤本華枝(愛媛・大洲南中学校)
私にとって、宿題にでもならなければ、深く考えたり興味をもったりしないものの一つに、「税金」がある。しかも、それに対するイメージは、「弱い者いじめ」。新聞やテレビで、ざっと見聞きする税金は、政治の中枢部の人たちが、勝手にふり回して決めているという印象。
私の口から「税金」との言葉が出たのにかなり驚いたようすの両親が、言った。「正しい知識を得てから、判断してみたら?」
親の言う通りにするのは、何やら癪にさわるが、知ったかぶりをするのも駄目だと思い、少し真剣に勉強してみた。
「納税」は、「教育を受けさせる義務」「勤労の義務」と並ぶ、国民の三大義務の一つであること。「税金」は、国税・地方税、直接税・間接税などに区分され、それぞれに様々な名称の税があること。「納められた税金は、国民の生活や健康を守るための社会保障費、公共事業費などに使われ、活かされていること。そういった、税金の根幹部分が、今更ではあるが、分かった。
小学生の時に教わったはずなのに、何一つ身に付いていなかった。母校は、全面的に建て替えられ、私たちの学年が、新校舎での初めての卒業生である。卒業前の二年間、でき上がっていく校舎を見ながら過ごしたが、新校舎と税金とを結びつけたことは、一度もなかった。当然、多くの人が黙々と納めて下さったお陰という感謝の気持ちもない。世の中の仕組みをあまりにも知らなすぎた。恥ずかしくなってくる。
今一番関心があるのは、消費税だ。兄が誕生した平成元年、3パーセントで出発。8年後には、5パーセントへ。年金や医療などの国民の社会保障に必要な費用は、年々ケタ外れに増えていくという。平等な税といわれる消費税は、また近い将来、ぐっと上がるのではないだろうか。が、果たして、本当に平等なんだろうか?同じ物を買った人が、同じ税金を払う意味では平等だが、月収に占める割合や家族構成を考えると、首を傾げたくなる。
消費税に限らず、懸命に納税する人がいる一方で、犯罪とも恥とも思わず脱税する人がいるのも事実。自分の利益のみを優先する人が増えたら、社会は成り立たなくなる。私もその一人になるところだった。消費税を払っても自分だけに返ってくる目に見える得がないので、税金は取られて損と思っていたのだ。
まだまだ理解に苦しむ難しいことが見え隠れする税金だが、自分の知らないところで、自分も恩恵を受けていることをずっと心に留めておきたい。
両親をはじめたくさんの大人たちが納めている税金の流れをとことん知ろうという好奇心を持ち続け、感謝する心、不正を許さない気持ちを磨いていこう。そして、納得して納税できる大人に、私もなりたい。
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