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中学生「税についての作文」

日本税理士会連合会会長賞(平成16年度)

義務の意味

石井大輔(茨城・千波中学校)

今日、仕事で忙しい母に代わって、スーパーマーケットへ買い物に行ってきました。買い物をするとき、必ず目にするのが商品の価格表示です。最近、どの商品の価格表示にも書かれている文字があります。「税込」です。消費税込みの表示が義務化されたのは、今年度からです。しかし、もうすっかり生活に溶け込んでいます。今日も、当たり前のようにながめていました。今まで消費税を払うことに少し抵抗がありましたが、今では、税はとても身近な存在となりました。

また、僕達の学校は昨年度、税の作文募集について協力が特に顕著な中学校として表彰されました。多くの友達が、税に関心をもっているのです。納税は国民の義務です。中学生である今から親しみ、学んでいくことは大切なことです。それでは、なぜ納税は、国民の義務になるほど重要なものなのでしょう。

それは、国の歳入を調べて、すぐに分かりました。税収は、歳入の約半分の50.8%を占めていたのです。また、国の歳出についても調べてみました。すると、そのほとんどが社会保障や公共事業、文教、科学振興など、国民に深く関わるものに使われていることが分かりました。地方交付税交付金として、地方の公共事業にも使われています。つまり納税は、国全体が発展するため、僕達一人一人が安心して暮らせるためのものなのです。だから国民の義務になっていた訳です。僕達には、この義務を果たす責任があります。

新聞記事に、「全国中学・高校ディベート選手権」というものを見つけました。毎年開かれるこの討論選手権の、今年の中学生の論題が「日本は救急車の利用を有料化すべきである。是か非か」だったそうです。決勝では、否定側が「有料化によって、生活保護世帯が救急車の要請を躊躇するように」なる、などの主張で優勝しましたが、現在、誰もが、いつでも救急車を要請できるのも、税のおかげなのです。救急車の出動の際の、安くはない費用は、税金がまかなっているのです。僕自身も、幼い頃に目の上を切ってしまい、救急車を利用したことがあります。夜中のことでしたが、すぐにサイレンの音が聞こえ、無事に手術が終わりました。今考えると、これも税が支えてくれたものだと分かります。納税の大切さを、改めて考えました。

一人一人が責任を果たして、皆が安心して生活できる国・地域をつくる。納税は、人間の生き方そのものと同じです。僕は、納税の意味をきちんと理解し、その義務を全うできるようになりたいと思います。

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立派な柱をつくる基礎

馬場加奈恵(千葉・神崎中学校)

税金は、私たちの生活を支える大切なものだ。税金と私たちの関わりを考えてみると税金はとても重要な役目を果たしていることがわかる。私は、自分の学校生活と照らし合わせてみた。

まだ中学生の私でも税金との関わりはとても大きい。通学路となる道路や、一日の半分以上を過ごす学校も税金によってつくられている。その他にも、勉強に欠かすことのできない教科書も税金によって配布されている。しかし、ただ単に税金という言葉をきいてもわかりにくく、理解しにくい。そこで、税金について知る必要があると考えた。

税金のことについて調べてみると、税金には国に納める国税と市町村に納める地方税があることがわかった。これらは公共のお金である。だから、公平に使ってもらわなくてはいけない。逆に、政治を行う人の立場に立ってみたら、きちんと支払ってもらわなければ困るということだ。要するに、「税金はきちんと納めてきちんと使う」ということが大原則なのだ。

税金を納めているのは大人だけではない。私たちが、普段、買い物をした時に支払う金額の5%の消費税も税金である。なぜ消費税を支払うのだろう?と疑問に思ったことがある人はたくさんいるだろう。私も、その一人だ。私は、消費税の5%のうち4%は国へ、1%は地方へと納められていることを知った。何気なく支払っている消費税が国を動かす歯車となっている。自分のお金が役立っていると思うととてもうれしい。

しかし、良い事ばかりではないと思う点がある。それは、少子高齢化問題と税についてだ。高齢者の年金や医療費など、支払う金額が増加しているのに対して、お金を納める人が少ないという問題だ。だからといって、むやみに税を引き上げる方法も間違っている。私は、税を引き上げることでこの問題が解決できるとは思えない。今、大切なことは、納められている税金を正しく使い、使い道を再び振り返り、見直すことだ。

税制は、きちんと整っているのだが、知ろうとすると意外に難しい。けれど、国民として税について考えるのは当然だし、自分の支払ったお金のゆくえを知る必要もある。

税金とは、一言で言うと「国と地方と暮らしの大黒柱」だと思う。大黒柱が倒れてしまっては暮らすことはできない。私は、この柱をつくるのは私たちで、守るのも私たちの責任だと思っている。そして、次の世代の人々にもこの柱の大切さを教えられたらいいと思う。これも、責任の一つだ。

大黒柱を守り、国の歯車を動かすのは、政治家だけでなく、私たち一人一人の力だということを忘れずに、日々生活していきたい。

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私の家族と税

安藤裕子(愛知・滝ノ水中学校)

私の親は自営業なので、毎年確定申告をしている。新しい年を迎えてしばらくすると、電卓をカチカチ押す音を聞き、4、5月頃に銀行の通帳とにらめっこをして溜息をつく顔を見るのが、毎年の行事のような感じになっている。その時期等に送られてくる郵便物を見ていると、税の種類が分かる。所得税、固定資産税、県民税、市民税、不動産取得税、自動車税と沢山あり、母の溜息に同情する。そして、学校の公民の授業で学んだのだが、税には直接税と間接税がある。前述した税は直接税で、間接税には、消費税、酒税、たばこ税、ガソリン税といった税がある。私達の身近な生活の中で課せられる税だ。多くの家庭が会社員なので、給料から天引きされているらしいが、私の家は申告が必要なので税を身近なものに感じている。

今回、税の作文を書くにあたり、資料としてあったパンフレットを見て驚いた。公共施設や公務員の給料、国や地方の財政、義務教育のお金に税金が使われていることは知っていたが、その年間一人あたりの税金の使われ方を家族に当てはめて合計すると、私の家が年間払っている税額よりはるかに多いのである。私と妹が中学生なので183万円。それだけでも、いかに税金が私の生活のために使われているかが理解できた。

税金は払うばかりでなく、払うにあたり控除してくれることがある。私の妹は歯科疾患があるため、4才の時から病院に通っている。年間10万円を超えた金額は、控除の対象になる。私の家では、病院や調剤薬局でもらったレシートや薬局で買った市販薬のレシートを月ごとに、ホッチキスでとめて合計している。一度、手術をしたことのあった年は、年間80万円以上の医療費がかかった。その時、医療費控除で税金が安くなった。今年もたぶん控除を受けることになると思う。

その他に、生命保険や損害保険の控除や国民年金や国民年金基金の控除、住宅を買った時の控除もある。今年の1月、母は控除対象になる国民年金基金に加入をした。普通の保険会社の年金と違って、控除というメリットがあるからだ。2001年度には、今、住んでいる家の住宅控除を受けた。控除で助けられているところが私の家には色々とある。

税をイメージすると、働いて得た収入が減ずられるという感じを持たれがちである。しかし、実際には、自分が負担している税金よりも多い額の恩恵を私達は受けている。そして、控除という制度がある「人々に優しい税」もある。税金を払うことで私達は、今の便利な社会を得ている。社会の一員として、税金を払うことは、平等である。税の種類や税率が、社会の変化と共に変わっていくと思うが、よりよい社会を願い、多くの人が税に関心を持ち、納税することを求めたい。

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自然を守る税の考案

薗さくら(大阪・貝塚市立第一中学校)

水上スキーの「ブーン、ブーン」アサリ族のバイクの「バリバリバリ」お土産やさんの「いらっしゃーい」夜中の花火の「ヒューンバン・バン」いつもの夏の、わが家の近所の風景です。

私の家は、「府立二色ノ浜公園」の海水浴場のすぐそばに有ります。二色ノ浜は、私にすれば、父と一緒に釣りに行ったり、泳ぎに行った思い出が一杯詰まっている裏庭のような大切な場所です。また、年間およそ80万人もの人々の憩いの場所でも有ります。ところが、最近この海辺が、海水浴客やバーベキューの人達、そして暴走族のおいて帰るゴミに泣かされています。浜辺がゴミの山で砂浜にはガラスの破片が散乱していて、素足で歩けそうに有りません。私は、普段からこの公園を昔のように白砂青松のきれいな浜辺に出来ないものか考え悩んでいました。

私は、「税」については詳しくは有りませんが、「消費税」は、買い物の度に納税しているのでなんとなく「親近感」が有ります。

私たちのような子供からも徴収する公平な「消費税」の使い道を調べてみると、私達が安心して勉強が出来、安全に暮らして行けるために使われていることが良くわかりました。とても有意義な使われ方をしていたので、なんだかすごくうれしくなりました。また、地方によっては「環境税」や「観光税」のような「税」を考案して地域に活用しようとしている所も出て来ている事を知り、それで、「税の作文」で提案をして見たくなりました。

みんなが安心して安全で清潔な海辺を取り戻すための「クリーングリーン大作戦」つまり、二色ノ浜の環境を良くする為に条例で「環境税」を導入することです。

地域住民を除き、公園内に入る人は、1回100円の「税」を払います。すると、100の80万倍で8,000万円の「税収」が生まれます。それを財源にシルバー人材や失業者を対象に、「雇用の創出」を図りながら、塵ひとつ落ちていない公園にします。又、パトロール隊を結成し「安全の確保」、花や木の植栽で癒し効果、参加型のイベントで楽しみを企画する。一時的には、来園者数は減るかもしれませんが、世界でも有数の美しい公園になれば、いずれ来園者は激増し、税収は増えます。「税」と聞くと嫌なものと思いがちですが、自分の払った「税」でそれに見合う癒しや楽しみが受けられれば、決して損ではありません。はっきりと「目的税」化しておれば「税」の使途が明確ならば、「税」は割に合うものとの考えが浸透し、納税意識の向上に繋がる事ではないでしょうか。使途が明確で無駄がなければ、納税に見合う給付を受けられる事がはっきりし、自主的に納税する事に何のわだかまりも生じません。是非、私の考案した「環境税」を導入して見て下さい。

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「税金」と向きあって

藤本華枝(愛媛・大洲南中学校)

私にとって、宿題にでもならなければ、深く考えたり興味をもったりしないものの一つに、「税金」がある。しかも、それに対するイメージは、「弱い者いじめ」。新聞やテレビで、ざっと見聞きする税金は、政治の中枢部の人たちが、勝手にふり回して決めているという印象。

私の口から「税金」との言葉が出たのにかなり驚いたようすの両親が、言った。「正しい知識を得てから、判断してみたら?」

親の言う通りにするのは、何やら癪にさわるが、知ったかぶりをするのも駄目だと思い、少し真剣に勉強してみた。

「納税」は、「教育を受けさせる義務」「勤労の義務」と並ぶ、国民の三大義務の一つであること。「税金」は、国税・地方税、直接税・間接税などに区分され、それぞれに様々な名称の税があること。「納められた税金は、国民の生活や健康を守るための社会保障費、公共事業費などに使われ、活かされていること。そういった、税金の根幹部分が、今更ではあるが、分かった。

小学生の時に教わったはずなのに、何一つ身に付いていなかった。母校は、全面的に建て替えられ、私たちの学年が、新校舎での初めての卒業生である。卒業前の二年間、でき上がっていく校舎を見ながら過ごしたが、新校舎と税金とを結びつけたことは、一度もなかった。当然、多くの人が黙々と納めて下さったお陰という感謝の気持ちもない。世の中の仕組みをあまりにも知らなすぎた。恥ずかしくなってくる。

今一番関心があるのは、消費税だ。兄が誕生した平成元年、3パーセントで出発。8年後には、5パーセントへ。年金や医療などの国民の社会保障に必要な費用は、年々ケタ外れに増えていくという。平等な税といわれる消費税は、また近い将来、ぐっと上がるのではないだろうか。が、果たして、本当に平等なんだろうか?同じ物を買った人が、同じ税金を払う意味では平等だが、月収に占める割合や家族構成を考えると、首を傾げたくなる。

消費税に限らず、懸命に納税する人がいる一方で、犯罪とも恥とも思わず脱税する人がいるのも事実。自分の利益のみを優先する人が増えたら、社会は成り立たなくなる。私もその一人になるところだった。消費税を払っても自分だけに返ってくる目に見える得がないので、税金は取られて損と思っていたのだ。

まだまだ理解に苦しむ難しいことが見え隠れする税金だが、自分の知らないところで、自分も恩恵を受けていることをずっと心に留めておきたい。

両親をはじめたくさんの大人たちが納めている税金の流れをとことん知ろうという好奇心を持ち続け、感謝する心、不正を許さない気持ちを磨いていこう。そして、納得して納税できる大人に、私もなりたい。

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