金子宏東京大学名誉教授のご逝去について(会長コメント)

2022年9月2日お知らせ

2022年9月2日
日本税理士会連合会
会長 神津 信一


 金子宏東京大学名誉教授が8月23日に永眠されました。ここに、謹んで哀悼の意を表します。

 金子先生は、1953年に東京大学法学部を卒業され、助手、助教授を経て、1966年からは教授を務められ、1991年からは名誉教授として後進の指導等に当たられておりました。政府税制調査会委員など数多くの公職も歴任され、我が国租税制度の発展へのご貢献は語り尽くせません。

 本会においても、会長の諮問機関であり、税制のあり方を提言する「税制審議会」の委員として1978年からご尽力いただき、1987年からは同審議会の会長をお務めいただきました。また、本会の事業運営を外部から評価する「運営評価委員会」の委員長としても、2010年から多くのご示唆を頂きました。

 金子先生のご指導があったからこそ、今日の租税制度と税理士制度、そして税理士会の発展があります。

 税理士会は、金子先生が生涯抱き続けたような税制への想いを持ち、先生のこれまでの教えを礎に、今後とも税理士制度を守り発展させてまいります。改めてご冥福をお祈りいたしますと同時に、私たち全員で先生のご遺志を守りますことをお誓い申し上げます。